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| Hand Painted Sculptures<蛙をオーブン陶土エコで創る> |
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<使用する材料の紹介>
■粘土■
オーブン陶土は低温熱硬化性の特殊粘土で種類は工作用、黒木節、紅陶、エコの4種類があり、工作用、黒木節、紅陶が樹脂を、エコはコーンスターチを繋ぎ剤として配合しています。
樹脂を配合している3種類は混ぜ合わせることが出来ますが、エコは単独でしか使えません。さらにエコは焼成後水分を含むとバクテリアの働きで分解し土に戻ってしまいます。
焼成後の質感は本格的な陶芸作品とは異なった物ではありますが、それなりに趣のある風合いがあります。
カエルの森工房ではあえて「エコ」を使用します。有機溶剤系、樹脂等の使用はなるべく避けたいからです。些細なことだと思いますが、環境指標である蛙をモチーフに制作するのですから、環境に優しく制作できる素材を選んでいます。もちろん購入して頂いた方々が大事にして戴いていれば問題ないのですが、不本意ながら破損したり不要になった時、廃棄する際土に埋めるだけで済むのも利点です。
■複製■
複製品を制作する場合、型は石膏を使用します。無発砲ウレタンや樹脂に比べて復元性が劣るので成形には手間がかかります。
■彩色・モールド■
モールド(表面処理)はアクリルエマルジョンに大理石の粉末を練り込んだ盛り上げ剤を使います。
彩色には水性のアクリル塗料を使います。アクリル塗料は硬化乾燥後、耐水耐油性になり、耐光性も優れています。また、顔料も質の良い物を使っているので油彩に近い色彩の深みがあり、ときには油彩の技法も使えます。
制作工程ー1 制作工程ー2(型取り) 制作工程ー3(型の利用) 制作工程ー4(おまけ)
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| <制作工程ー1> 造形監修・彩色ーG.yamagishi 造形制作ーJ.Nishimoto |
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造形監修のGがまずは頭に想像した物を納得いくまでスケッチします(1)。それを造形担当のJに渡し独特の解釈がなされ制作されていきます。途中、Gの執拗なチェックに悩まされながら作り上げていきます。
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気を付けないといけないのは、粘土を盛り上げたり、足したりする場合空気が入らないようにする事です。空気が中に入ったままだと焼成の際、破裂の原因になります。
造形に使用している道具は、細密用ピンセット、デザインカッター、粘土べら(金属小)、筆、水入れなどです。筆は粘土表面をなめらかにする為に使います。
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造形が完成したら、9のように乾燥すると白く粉を吹いた感じ(手前)になります。乾燥時間は乾燥させすぎと思うくらいがちょうど良いのでしっかり乾燥させます。焼成温度は160℃から190℃。家庭用オーブンで焼きます。うちの場合は最初に15分ほど焼いて様子を見ます。乾燥が足りないとこの時点で亀裂が入ったり、破裂したりします。
焼き上がり(10)約10%ほど全体が縮みます。またかなり高熱なので冷めるまで待ちます。担当が私G に代わり、冷めたら盛り上げ剤で、皮膚表現や疣を作っていきます。
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彩色にはいります。新作は別ですが、使用頻度の高いベース色は調色して保存パックに作っておきます。まずベース色を大胆に塗っていきます。重ね重ね塗っていくので模様の形も大雑把に描いていきます。全体的に塗れてきたら、ここでエイジングを行います。緩く溶いたくすんだ色味(色彩感覚の問題なので説明は無理です)皮膚の細かい溝にウェスを使いふき取りながら汚しを入れていきます。少しぐらいダレが出来ても気にしません。
モチーフをよく観察して自分なりに色味を分解していく作業が大事です。見えている色に隠れている色、色と色の間に錯覚で生まれる色、強調するべき色とか・・・私の場合はベース色以外は、ほとんど造形物の表面で色を作り上げる作業をしています。油彩の技法に限りなく近いです。
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エイジング処理の後、鈍くなった隣り合う色のコントラストを修正します。また、所々色を足していき、模様の輪郭を入れます。そして輪郭を整えると同時に、色味を仕上げていきます(説明が難しいですね)。19で解るように斑紋も斑紋の輪郭のぼけている部分から塗り、あとから濃い色を塗ります。そして命である眼を仕上げます。
最後に艶有り、艶消しの塗膜保護材を塗り分けて1日乾燥させて完成です。
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彩色に関しては説明しようがありませんので大まかな手順と言うことでご勘弁を。
主観ですが、エアーブラシで色を塗り分け、細部を筆で補足する表面上の色味で仕上げる方法は「塗装」と考えています。これは「ぬり絵」と一緒で、中国で生産される造形製品やそれに似た個人制作物でも多く見られます。
絵を描くが如く、繊細に色を塗り重ね様々な色の対比や下地の透過、偶然のダレ等、その造形物上で仕上げていくことを「彩色」と勝手に思っています。
カエルの森工房では手間はかかりますが彩色と言う方法にこだわっています。
<作業データ> ベルツノ君Big(使用粘土総重量700g)の場合
造形制作:延べ約15時間。
乾燥:天日干したまに陰干し(快晴の場合):120時間。オーブン110℃の強制乾燥の場合:4時間。
モールド・彩色:約12時間(塗料の乾燥待ちを含む)
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日本雨蛙のオブジェの型の工程です。材料は土粘土と石膏、そして離型剤に中性洗剤とラッカースプレー(クリアー)を使います。
まず一度クリアーを全体に吹き付けて乾かし、分割を考えてパーティーションラインを書きます(2)。型取りの順序も考えて、先ずは側面から(3)粘土で壁を作ります。型同士がずれないようポッチも付けておきます。ここでクリアーを吹き付けて乾かした後に石膏を流し込みます(4)。
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石膏の熱が冷めて固まったら、粘土を剥ぎ反対側に壁を作り同じく石膏を流し込みます(6)。石膏が固まって粘土を剥がすと(7)(8)のようになります。
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ここから、石膏部分が露呈しているので、石膏部分の離型に家庭用の食器洗い洗剤(中性洗剤)を原液のまま泡立たないように優しく塗り乾かします。これをした上にクリアーを吹いておくと完全に石膏同士でも離型します。後は地道にくり返し作業です。
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最後に型同士を格納し、粘土を詰めやすくするバックアップ型を作ります(18,19,20)。
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カエルの森工房において型の役目は、複製を抜くのではなく造形手順を短縮するための物に過ぎません。無発砲ウレタンやFRPに使われるシリコン型と違って、石膏型はその復元性に劣ります。またなにぶん制作される物が小さく細かいのも原因です。よって造形のJは毎回御注文ごとに6割近く原型と同じ作業をしなければなりません。
1〜4の写真を見て分割された型とは別に、単純な楕円や四角い型があるのが解ると思います。これはバックアップ型といって分割された型をまとめて格納できる型の型です。
これがないと型がまとまらないのは勿論、型同士を合わせるときに押しつけ圧着させることが出来ません。
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上の写真はコバルトヤドクガエルですが、石部とカエル部と分けて型を取っています。8の用に細い指の部分は石に残した状態で型取りをし、後でカエル部と接合します。
型は大きく二つに分けてまとめバックアップにはめ込み、粘土を空気が入らないように詰めていきます。詰めすぎには注意が必要です。その二つを合わせて圧着するのですが、両方の接着面に「ドブ」粘土を水で緩く溶いた物を刷り込むように塗ります。そして型を壊さないように圧着します。
暫く置いて、石膏が粘土水分を吸うと粘土表面と石膏が剥がれやすくなります。剥がれたのが7。ボロボロでしょう。これを綺麗に成形します。
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あとは上記で説明したとおり乾燥後、焼成します。何回も使うので石膏型の掃除もマメに行います。
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とっちらかった彩色ブースとヤドクの彩色。石部も陶土製です。よく間違えられるですが本物の石にカエル造形物を乗せているのではありません。
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